薬剤師すずの書斎

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私、白血病になりました②~ついに告げられる~

心電図, リズム, 心臓の鼓動, 愛, 心, バレンタインの日, ロマン派

婦人科を受診しただけでは終わらなかった。

 

主人に血液内科へコンサルかけられちゃった。転科だってと電話で報告。

「大丈夫だよきっと。」

と、一応励ましのお言葉を夫にらもらったが、「一人で大丈夫?」ともいう。

やっぱり心配なんじゃん。嫌な予感してるんじゃん。おおごとになりそうな感じよね。

 

採血結果の紙をボーっと見ながら、しかしどこか緊張しながら血液内科の診察を待つ。

すぐ子供の風邪をもらうわたしが、ここ最近は感染もせず元気だった。だから、白血球が少ないなんて、ちょっと信じられなかった。

これからまた検査かな~。

検査が終わる頃は夕方になっちゃうかな~。

子供を預ける母に電話して遅くなるって言わないと。

連絡したら、下の子はお昼寝をしたところだった。

ぐずってないな。一安心。

自分の体の異常のことで頭がいっぱいだったので、どれくらい待ったかは定かではないが、それほど時間は経ってなかったと思う。

自分の受付番号が呼ばれ、診察室へ入った。

女医さんだった。

私が椅子に座って、開口一番に先生が血液検査の結果をみて言った。

 

血液内科医師「新乃さん、この数値は急性白血病で間違いないですね。すぐ入院してもらいます。」

 

はっきり言われた。それを聞いた私は、

 

やっぱりな。

 

追加の検査しないでもわかっちゃうくらい明らかなんだな。

 

ってな感じで、ショックというか、なにかの諦めというか、無駄な抵抗をする気はさらさらなかった。

 

数値 白血球 5(正常値40-80 単位10*2/μl)

   ヘモグロビン 9.8(正常値12-16 単位g/dl)

   血小板 1.9(正常値15-35 単位10*4/μl)

 

まずこれからのスケジュールはどうなるんだろ。

子供たちどうしよう。とりあえず今日の上の子のお迎えどうしよう。

いろいろ急展開すぎて、とりあえず自宅に帰って荷物まとめながら家族と入院中のことについて話し合いをしたかった。

だが、先生は「家には帰れません。これだけ血小板がすくなかったら、いつ出血おこしてもおかしくないし、脳内出血を起こしたら助かる見込みはないです。」

状況が深刻であることを次第に理解してきた。

自宅に一回帰ることも諦め、先生がたてたスケジュールに従うこととした。

急性白血病と言っても種類があって、その中のどの白血病なのかは追加の検査が必要だそうだ。それから治療方針が決まってくる。

血液内科の診察が終了したのは14:00。

 

診察が終わってから病棟へ行くまで

診察室を出てまず夫に電話をして病名を言った。

「マジか。といあえず今から帰るね。夕方の幼稚園のお迎えをしてから病院に荷物届けるよ。」

別居先から至急帰ってきてもらうこととした。そして子供たち2人を連れて主人の実家へ移動し、入院中の子供たちの面倒をお願いした。以前、つわりで2回ほど緊急入院しているから対応はスムーズにいった。

次に母に電話。状況を説明したいが、これがまた難しい。主人は医療従事者なので、1を言えば10の状況を把握してくれたが、母にはそうもいかない。

白血病だって。これから入院して治療になる。」

といっても、余命は?治療期間は?治療の効果は?1回帰って来れないの?と不安をあおるだけになってしまっただろう。まだ詳しい病名がわかっていないので、わたしも詳しく説明できず、とりあえず主人が子供を引き取りに行くと伝えた。主人がちょうどお仕事がお休みでよかった。そこから検査や、病院の売店で入院生活の必要なものをお買い物したり、自分のことに集中できた。

ただ、下の子は1歳だから心配はしていないが3歳の上の子は超ママっこ。説明なしに突然ママがいなくなったことを想像すると胸が痛かった。

ごめんね・・・。ママ頑張るから。

 

CT(頭部、腹部)

胸部レントゲン

心電図

骨髄検査(骨髄液、骨髄の生検)

ルート確保し補液開始(ソルデム3A)

採血(10本)

ストレッチャーで病棟へ移動と、病室にたどり着いたのは17:00。

朝から受診して、病棟まで行く間、これほど濃い日はなかっただろう。

 

次回へ続く。